初動期における組織づくり

再開発事業とは
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再開発事業を推進するときどうやって物事を決めるの?

任意組織を立ち上げて、その組織内で物事を決めます。

任意組織での活動内容を中心に説明します。

このページは現役の再開発プランナーが作成しています。

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発起人会活動

発起人の活動は、地区の盛り上がりの状況を把握して、適切に研究会活動につなぐ重要な役割を持っている。

つまり、発起人は地元の考えをとりまとめて公共団体等へ伝達し、あるいは地元に対し再開発の必要性と街づくりの方向を周知させ、更には研究会活動を主催し、準備組合等に引き継いでいくといういわば創世期の重要な役割を担っている。

また、活動内容を地区に伝え共感と理解を得たうえで活動をする必要がある。それらがないと、発起人が地区の地権者から理解が得られない状態になり、孤立してしまうことも考えられる。

 

発起人の資質

再開発事業に対して強い関心と信念を持っていなければならない。

強い関心と信念は内外部に対する説得力の源となり事業の推進力として期待される。

事業の推進に伴い、意見の対立や自己中心的な考えから調和を欠く場面も発生する。

これらの問題を適切に処理することも発起人活動の重要な役割の1つといえる。

それらのことを踏まえて地区におけるリーダーシップを発揮している人物や地区への貢献度の高い人物が選ばれることが多い。

それ以外にも地区において顔が広く人間関係が良好で、コミュニケーション能力が高い人物が選ばれることも多い。

 

説明会や研究会活動

発起人の公正かつ客観的対応によって、再開発への期待が高まってくると、もう少し具体的な内容について知りたくなる。発起人は権利者の声に耳を傾け、地権者の不安感を軽減できるように研究会や説明会を開催する必要がある。

説明会での知識は、内容が効果的であればあるほど全事業期間にわたって影響を与える。そのため、公共団体や専門家の協力を十分に求め、現況を十分検討しなければならない。

活動の内容や日程は、影響のことを考えると十分すぎる時間をかけてもよい。

次に説明会のテーマ例を挙げる。

・実例による再開発事業の進め方

・商業棟の立地構成力

・市街地再開発事業の概要とそのポイント

・「施行者」や「権利変換」等の基礎知識

・事業計画の作り方とその実例

・今後のスケジュール

上記、テーマ以外にも、地権者の興味があることや疑問に思っていることを解消するための内容を開催することが大切である。

一般的には疑問に思うわからないことがわからないことが多いことから、普段の会話や地権者それぞれの特徴を踏まえたうえで、想定して説明会を実施することが大切であり、開催場所や開催時間、開催回数についても地権者に寄り添った説明会を検討することが大切である。

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