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建築基準適合判定資格者の過去問解説がインターネット上に少ない！ っということで、令和2年度試験過去問題（考査B 計画３）に関する問題と解答解説です。
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問題
解答解説
No.１：設計用一次固有周期Tの数値→適合
理由）
・昭和55年告示第1793号第２より、 T=h（0.02+0.01α）
・「計画の概要」より、h=21.7ｍ、αはRC造のため0となる。
・T=21.7×0.02=0.434秒
よって、表AのTは適切である。
No.２：Rtの数値→不適合
理由）
・昭和55年告示第1793号第２より、RtはTとTcから求まる。
・「計画の概要」より、第一種地盤であるためTc=0.4である。
Tc（0.4）≦T（0.434）＜２Tc（0.8）の場合、Rt=1－0.2（T/Tc－1）2
・Rt=1－0.2（0.434/0.4－1）2=0.998555
よって、表AのRtは不適切である。
No.３：地震力Qiの数値→不適合
理由）
地上部分
・令第88条第１項より、Qi=ΣWi・Z・Rt・Ai・Co
・各階のΣWiは次のとおり。
５階：7,860
４階：7,860＋8,250=16,110
３階：16,110＋8,250=24,360
２階：24,360＋9,140=33,500
１階：33,500＋9,870=43,370
・「計画の概要」より、Zは1.0、Coは0.2、「構造計算書」より、Aiは正しいものとして所与されている。Rtは前述より0.998555である。
・各階のQiは次のとおり。
５階：7,860×1.0×0.998555×1.82×0.2=2,857
４階：16,110×1.0×0.998555×1.48×0.2=4,762
３階：24,360×1.0×0.998555×1.29×0.2=6,276
２階：33,500×1.0×0.998555×1.14×0.2=7,627
１階：43,370×1.0×0.998555×1.00×0.2=8,661
地下部分
・令第88条第４項より、地震力=Wi×k
・「計画の概要」より、地下部分の水平震度kは0.1とされているため、
Wi×ｋ=10,570×0.1=1,057
・地下部分には土圧、水圧など地震力以外の荷重は作用しないものとされているため、Qiは地上部分から伝わる地震層せん断力（１階部分の地震層せん断力）を加算する。
Qi=1,057＋8,661=9,718
よって、表BのQiは不適切である。
No.４：剛性率Rsの数値→適合
理由）
・令第82条の６第二号イより、
Rs=rs（層間変形角の逆数）/ （rsの相加平均）
・各階のrsは次のとおり。
５階：2,727
４階：2,813
３階：2,903
２階：2,811
１階：3,333
・ (2,727+2,813+2,903+2,811+3,333)/5=2,917.4
・各階のRsは次のとおり。
５階：2,727/2,917.4=0.935
４階：2,813/2,917.4=0.964
３階：2,903/2,917.4=0.995
２階：2,811/2,917.4=0.964
１階：3,333/2,917.4=1.142
よって、表B剛性率はすべて適切である。
No.５：「剛性率」に関する判定→適合
理由）
・令第82条の６第二号イより、剛性率が6/10以上にしなければならない。
・前述の計算により、各階とも6/10以上であることから適合している。
No.６：偏心率に関する判定→不適合
理由）
・令第82条の６第二号ロより、Re=e/reを15/100未満にしなければならない。
・「e」及び「re」は正しいものとして所与されている。
・各階のReは次のとおり。
５階：161.0/1,236.0=0.130
４階：208.4/1,289.6=0.162
３階：225.6/1,299.4=0.174
２階：247.5/1,323.6=0.187
１階：231.5/1,350.5=0.171
よって、４階～１階は不適合となる。
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