このページは現役の建築基準適合判定資格者が作成しています。
建築基準適合判定資格者の過去問解説がインターネット上に少ない！ っということで、令和4年度試験過去問題（考査B 計画１）に関する問題と解答解説です。
 |
プロのための主要都市建築法規取扱基準四訂版 [ 建築規定運用研究会 ] 価格:6600円 |
問題
解答解説
No.１：建蔽率→適合
理由）
・東側道路は、中心線から２ｍ後退した位置を境界線とみなす。
・建築面積の限度
（17ｍ-0.5ｍ）×14ｍ×4/10＝92.4㎡
・計画の建築面積
8ｍ×8ｍ+4ｍ×6ｍ＝88㎡≦92.4㎡：適合
根拠規定）
・法第42条第２項
・法第53条第１項
・令第２条第１項第一号
・令第２条第１項第二号
No.２：建築物の各部分の高さ（道路高さ制限、隣地高さ制限、北側高さ制限）→適合
理由）
＜道路高さ制限＞
・高さの算定は、路面の中心からによる。
・東側道路は、中心線から２ｍ後退した位置を境界線とみなす。
・１階屋根
限度（1.2ｍ+4ｍ+1.2ｍ）×1.25＝8.0ｍ
計画 3.8ｍ≦8.0ｍ：適合
・２階屋根
限度（（5.4ｍ-0.5ｍ）+4ｍ+1.2ｍ）×1.25＝12.625ｍ
計画 7.5ｍ≦12.625ｍ：適合
＜隣地高さ制限＞
・第一種低層住居専用地域により適用外。
＜北側高さ制限＞
・高さの算定は、地盤面からによる。
・２階屋根
限度 2.4ｍ×1.25+5ｍ＝8ｍ
計画 6.0ｍ≦8ｍ：適合
根拠規定）
・法第56条第１項第一号
・法第別表第３
・法第42条第２項
・法第56条第２項
・法第56条第１項第二号
・法第56条第１項第三号
・令第２条第１項第六号
No.３：１階部分の軸組の構造（軸組の有効長さ）→不適合
理由）
・地震力に対する必要長さ88.0㎡×29cm/㎡＝2,552cm
・風圧力に対する必要長さ
１）張り間方向 57.54㎡×50cm/㎡＝2,877cm
２）けた行方向 45.25㎡×50cm/㎡＝2,112.5cm
・有効長さ
１）張り間方向 1,100cm×2+200cm×2×2＝3,000cm≧2,877cm：適合
２）けた行方向 800cm×2+200cm×2×2＝2,400cm＜2,552cm：不適合
根拠規定）
・法第20条第１項第四号イ
・令第36条第３項
・令第46条第４項
No.４：ホルムアルデヒドに関する有効換気量→不適合
理由）
・住宅等の居室
１）必要換気量313.80㎥×0.5回/h＝156.9㎥/h
２）有効換気量150㎥/h＜156.9㎥/h：不適合
・その他の居室
１）必要換気量59.40㎥×0.3回/h＝17.82㎥/h
２）有効換気量50㎥/h≧17.82㎥/h：適合
根拠規定）
・法第28条の２第三号
・令第20条の８第１項第一号
No.５：用途地域内の用途制限→適合
理由）
・第一種低層住居専用地域に兼用住宅を建築する場合、延べ面積の1/2以上を住宅とし、かつ、令第130条の３各号の部分を50㎡以下にしなければならない。
・店舗部分
6.0ｍ×4.0ｍ－2.0ｍ×1.0ｍ＝22.0㎡≦50.0㎡：適合
・住宅部分
148.0㎡-22.0㎡＝126.0㎡≧148.0㎡×1/2＝74.0㎡：適合
根拠規定）
・法第48条第１項
・法別表第２（い）項第二号
・令第130条の３第二号
コメント