建築設備士 必須問題の出題例と解答例2

建築設備士
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必須問題(文章記述式)で出題頻度が高い内容について出題例と解答例をまとめました。

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蓄熱式空調システム

出題例

蓄熱式空調システム(水蓄熱)の計画について、その要点をいくつか述べよ。

解答例

・建物の負荷特性により、年間負荷移行率や最大日負荷に対する蓄熱利用率などを設定し、蓄熱用熱源及び蓄熱槽容量を決定する。

・蓄熱槽の効率を高くするため、二次側の空調機は大温度差対応とし、二方弁で流量を制御し、利用温度差を大きくする。また、連通管の口径や配置を適切にし、蓄熱槽の蓄熱効率を高める。

・蓄熱槽には断熱防水を施し、熱損失を小さくする。

・二次側配管系統は、熱交換器を用いて密閉回路とし、配管や機器の腐食防止と搬送動力の削減を図る。

 

空調設備

出題例

空調設備において、有効や省エネルギー手法をいくつか挙げ、それぞれについて省エネルギーとなる理由を具体的に述べよ。

解答例

CAV方式

居住域を対象として、適正な風量を一定で吹き出すことにより、正圧を確保し、すき間風の影響を防ぐことができる。

 

全熱交換器

全熱交換器により、外気及び排気を効率よく熱交換し、外気負荷の低減を図る。

 

予冷及び予熱時の外気取入れ制御

モーターダンパーを用いて、空調運転開始後の外気取入れを停止させ、外気負荷の低減を図る。

 

自然換気の利用

換気窓を適切に配置し、中間期は天井高さを活用した自然換気を利用することで、省エネルギーを図る。

 

CO2センサー

還気のCO2濃度による外気導入制御を行い、外気負荷の低減を図る。

 

太陽熱利用給湯設備

出題例

太陽熱利用給湯設備の計画について、その要点をいくつか述べよ。

解答例

・建設地における方位や傾斜角及び周辺環境に留意し、年間を通して日射量が最大となる向きに効率の高い集熱器を設ける。

・太陽熱集熱器は、冷却塔や煙突及び厨房排気口の近くには設置しない。

・集熱器系統と給湯系統は熱交換器を介して別系統とし、クロスコネクション防止を図る。

・集熱水は高温となるため、耐熱性に配慮した配管材料を使用する。

・補助熱源装置の能力は、原則として必要とする給湯負荷の100%とする。

 

雨水利用設備

出題例

雨水利用設備における沈砂槽及び雨水貯留槽とろ過装置の計画について、それぞれの要点をいくつか述べよ。

解答例

沈砂槽

・沈砂槽の有効容量は、計画時間最大雨水集水量の1/60程度の容量とする。

・沈砂槽は、集水した雨水中に含まれる土砂や粗い浮遊物を、自然沈降によって除去するために、沈殿槽や雨水貯留槽の前に設置する。

 

雨水貯留槽

・雨水貯留槽の満水時用としてオーバーフロー管を設置し、屋外の雨水系統桝へ排出できる構造とする。

・点検及び清掃等の維持管理に配慮した位置に、マンホールを設けるものとする。

 

ろ過装置

・ろ過装置はろ材に砂を用いた圧力式とする。

・給水設備室に設置し、周囲に十分なメンテナンススペースを確保する。

・ろ過水量やろ過時間及び逆洗時間を適切に設定し、効率の良い運転を行う。

 

照明設備

出題例

照明設備の計画について、その要点をいくつか述べよ。なお、オープンスペースとブーススペースが併設されていることとする。

解答例

・照明の設計照度は、JIS基準に準じ、平均750lxとし、初期やランプの交換直後の照度を補正する適正照度維持制御を用いる。

・タスクアンビエント照明方式を採用し、全般照明の省エネルギーを図る。

・窓側の方位別に昼光センサーを設け、方位別に昼光に連動した調光が可能な計画とする。

・ライティングレールにより、ブースにあわせた器具配置とし、ブースの変更にも対応可能な計画とする。

 

太陽光発電設備

出題例

太陽光発電設備の計画について、その要点をいくつか述べよ。

解答例

・変換効率の高い太陽光パネルを設け、太陽光パネルの架台は、強度(固定荷重、風圧荷重等)を十分に考慮して設置する。

・昼間太陽光発電で発電した電力を蓄電池に貯め、夜間に使用するとともに、災害時商用系統から電力供給が停止された時、特定負荷に電力を供給できるように計画する。

・太陽電池モジュールの容量に応じた、変換効率の高いパワーコンディショナを選定する。

・発電量やCO2削減量などを1階の受付に表示することで、環境配慮の啓蒙を行う。

 

排煙機

出題例

排煙機の計画について、その要点をいくつか述べよ。

解答例

・排煙機には30分以上継続運転できる予備電源を設け、非常時に自動的に切り替わるようにする。

・排煙機は、最上階の排煙口よりも高い位置で、保守点検が容易に行える場所に設ける。

・排煙機は、原則として空調用とは兼用せず専用のものとする。

・排煙機の運転により室内に過大な負圧が予想される場合は、排煙機を回転数制御とする。

・排煙機の耐熱性能は吸い込み温度280℃の状態において30分以上異常なく運転できるものとする。

 

非常放送設備

出題例

非常放送設備の計画について、その要点をいくつか述べよ。

解答例

・放送区域の種類や大きさに応じたスピーカー(L級、M級、S級)を使用する。

・非常放送のスピーカーは、放送区域ごとに任意の場所から1つのスピーカーまでの水平距離が10m以下となるように配慮する。

・災害発生時のカットリレーにより、業務放送設備への電源供給を遮断、防災放送に切り替える。

・非常放送が業務放送を兼ねている施設用の放送設備では、非常放送が鳴動した際には、アッテネーターによって非常放送を最大音量で鳴動させる計画とする。

 

非常用の照明装置

出題例

非常用の照明装置の計画について、その要点をいくつか述べよ。

解答例

・非常用照明は、直接照明とし、明るさは、常温下で床面において水平面照度を1lx(蛍光灯又はLEDランプの場合は2lx)以上確保する。

・非常用照明用分電盤は、各階に設置し、分電盤には主遮断器を設けない。

・非常照明設備は、30分間充電することなく点灯できる蓄電池を設置する。

・電源別置型とする場合は、配線を専用回路とし、電源線は耐火ケーブルを使用する。途中にスイッチ及びコンセントを設けない。

 

非常用自家発電設備

出題例

非常用自家発電設備におけるディーゼル機関の換気(換気方式、送風機の選定を含む)及び燃料槽の計画について、それぞれ要点をいくつか述べよ。

解答例

ディーゼル機関の換気:

・給気方式は、ガラリによる自然給気又は送風機による機械換気とし、給気量は燃焼に必要な空気量とラジエータ通過風量の合計量が確保できるようにする。

・排気方式は、原動機に誘導ダクトを設けて排気口に直結する。

・給排気口は、発電機室の外気に通じる外壁へショートサーキットしないように設ける。

 

燃料槽:

・燃料は災害対応を考慮して72時間分を確保し、発電機室に設置する燃料小出槽と主燃料槽(地下貯油槽)の組み合わせとする。

・燃料槽には通気管を設け、通気管の先端は地上4m以上とし、窓や出入口等の開口部から1m以上離す。

避雷設備

出題例

避雷設備の計画について、その要点をいくつか述べよ。ただし、避雷設備は、建築物全体を保護することとし、JIS A 4201「建築物等の雷保護」に適合しているものとすること。

解答例

・受雷部は、建築物の高さ及び保護レベルに応じて、回転球体法、保護角法、メッシュ法またはこれらの組み合わせにより、建築物全体が保護範囲に入るように計画する。

・引下げ導線は、雷撃点から大地までの経路をできるだけ短くなるように施設する。

・引下げ導線は、建築物の外周に沿って、2条以上とする。

・接地極には、腐食しないように、銅または溶融亜鉛めっき鋼を使用する。

・外周環状接地極は、0.5m以上の深さで建築物の壁から1m以上離して埋設する。

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